ジャーナリングとは?書く瞑想の魅力と始め方を解説


「ジャーナリング」という言葉、最近よく耳にしませんか? SNSや雑誌で話題のこの習慣は、「書く瞑想」とも呼ばれ、ストレスを軽くしたり、心を整えたりするのに驚くほど効果的。でも、「そもそもジャーナリングって何?」「日記とどう違うの?」という疑問も多いはず。この記事では、ジャーナリングの基本から科学的に裏付けられた効果、初心者でも簡単に始められる方法まで、わかりやすくお伝えします。5分後には、あなたもジャーナリングを試したくなるかもしれません!
ジャーナリングとは?その定義と特徴
ジャーナリングとは、頭に浮かんだ考えや感情を自由に書き出す習慣のこと。心理学では「感情表現的書き出し(expressive writing)」と呼ばれ、マインドフルネスの一種として注目されています。ルールはなく、喜びやモヤモヤ、ふとした思いを紙やデジタルツールに吐き出すのがポイント。たとえば、「今日、なんか落ち着かないな」と書くだけでも立派なジャーナリングです。
日記との違いは、**「出来事の記録」より「心の整理」**を重視する点。日記なら「友達とランチに行った」と書くところ、ジャーナリングでは「ランチで話したことがなぜか心に残った」と内面を掘り下げます。心のデトックスと考えると、イメージしやすいですね。
「ジャーナリングは、自分の感情や思考を自由に表現する行為。ルールがないからこそ、心の声を素直に聴けるんです。」
(James W. Pennebaker, テキサス大学心理学教授)
ジャーナリングの3つの魅力:科学が証明する効果
「ただ書くだけで何が変わるの?」と思うかもしれませんが、ジャーナリングの効果は世界中の研究で裏付けられています。私も仕事のストレスでモヤモヤしたとき、試しに始めてみたんですが、頭がスッキリして「こんな簡単でいいの?」と驚いた経験があります。ここでは、初心者に響く3つの魅力を、科学的な視点も交えて紹介します。
1. ストレスを軽くして心をリセット
ジャーナリングは、ストレス解消の強力なツール。1986年の研究では、感情を書き出すことでストレスが減り、身体的健康にも良い影響があることが示されました(Pennebaker & Beall, 1986)。たとえば、「上司の言葉にイラッとした」と書くだけで、気持ちが整理されてスッキリ。実際に、トラウマを書き出したグループは健康センターの訪問回数が減ったというデータもあります。
2. 自己理解を深めて「やりたいこと」を見つける
自分の気持ちを言葉にすると、「私、こんなことでモヤモヤしてたんだ」と気づく瞬間があります。2020年の研究では、リフレクティブジャーナリングが自己理解やメタ認知能力(自分の思考を理解する力)を高めると報告されています(Alt & Raichel, 2020)。たとえば、「最近、忙しくて疲れてる」と書きながら、「本当は家族との時間が欲しい」と気づくことも。自己理解が深まると、人生の目標や「やりたいこと」が見えてきやすくなります。
3. 小さな幸せを増やして幸福感アップ
「感謝ジャーナリング」では、毎日の小さな幸せを書き出します。「今日、美味しいコーヒーを飲めた」「夕陽がきれいだった」といったことに目を向けると、ポジティブな気持ちが育まれます。2003年の研究では、感謝を書き出す習慣が幸福感や生活満足度を高め、ネガティブな感情を減らす効果があると証明されました(Emmons & McCullough, 2003)。毎日少しずつ、幸せを見つける癖がつくんです。
ジャーナリングはどんなときに役立つ?
ジャーナリングは、日常のいろんなシーンであなたの味方になります。たとえば:
- 忙しいとき:頭の中のToDoや感情を書き出して、優先順位をクリアに。
- モヤモヤするとき:ストレスや悩みを紙に吐き出して、心をリセット。
- 目標を考えたいとき:5年後の自分を想像して書くと、方向性が明確に。
企業でも注目されていて、Googleではリーダーシップ研修の一環としてジャーナリングが導入されています。集中力や意思決定の質を高めるツールとして、社員が実践しているんです(Google’s Project Oxygen, 2013)。忙しい現代人にぴったりの習慣と言えますね。
ジャーナリングの簡単な始め方
「やってみたいけど、何から始めればいい?」という方のために、初心者でも気軽に始められるステップを紹介します。特別な準備は不要、5分あれば十分です!
- 道具を準備する
ノートとペンがあればOK。好きなデザインのノートを選ぶと、書くのが楽しくなります。デジタル派なら、mindlog.me などのツールが便利。スマホでサクッと書けて、過去の記録も整理しやすいんです。 - 5分の時間を確保
朝のコーヒータイムや寝る前のリラックスタイムなど、落ち着ける時間を選びましょう。最初は短時間で十分です。 - テーマを決める(または自由に)
初心者なら「今日の気分」「最近の小さな幸せ」といった簡単なテーマから。思いつかないときは、「今、頭にあること」をそのまま書くだけでもOK。 - とにかく書き続ける
5〜10分、ペンを止めずに書いてみましょう。文法や見た目は気にせず、頭に浮かんだことを自由に。書くことがないなら「何も思いつかない」と書いても大丈夫! - 読み返して気づきを得る
書いた内容を読み返すと、「こんなこと考えてたんだ」と新しい発見があります。この気づきが、ジャーナリングの大きな魅力です。
「ジャーナリングは、1日5分でも効果的。続けることで、心の変化に気づけます。」
(University of Rochester Medical Center, Journaling for Mental Health)
デジタルでジャーナリングをもっと手軽に
紙のノートもいいですが、デジタルツールならさらに手軽。たとえば、mindlog.me は、ジャーナリングをスマホやPCで簡単に記録できるプラットフォーム。書いた内容をカテゴリ分けしたり、過去の書き出しを振り返ったりできるので、習慣化しやすいんです。通勤中の電車や寝る前の5分にサクッと書けるのが、忙しい人にぴったり。
まとめ:ジャーナリングで心に余裕を
ジャーナリングは、誰でも始められる「書く瞑想」。ストレスを軽減し、自分を深く知り、毎日に小さな幸せを見つけるのに役立ちます。科学的な研究でもその効果が証明され、Googleのような企業でも取り入れられているほど。ノートとペンでも、スマホでも、5分から気軽にスタートできます。デジタルで試したいなら、mindlog.me でサクッと始めてみませんか?
ジャーナリングが、あなたの毎日に小さな変化と心のオアシスをもたらしますように!
参考文献
- Pennebaker, J. W., & Beall, S. K. (1986). Confronting a traumatic event: Toward an understanding of inhibition and disease. Journal of Abnormal Psychology. https://psycnet.apa.org/record/1987-01227-001
- Alt, D., & Raichel, N. (2020). Reflective journaling and metacognitive awareness: Insights from a longitudinal study in higher education. Reflective Practice. https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/14623943.2020.1716708
- Emmons, R. A., & McCullough, M. E. (2003). Counting blessings versus burdens: An experimental investigation of gratitude and subjective well-being in daily life. Journal of Personality and Social Psychology. https://psycnet.apa.org/record/2003-02181-021
- University of Rochester Medical Center. Journaling for Mental Health. https://www.urmc.rochester.edu/encyclopedia/content.aspx?ContentTypeID=1&ContentID=4552
- Google’s Project Oxygen: How Google Sold Its Engineers on Management. Harvard Business Review, 2013. https://hbr.org/2013/12/how-google-sold-its-engineers-on-management
記事の感想をいただけると
次回の記事の励みになります!

Shun
Mindlog開発者 | 音楽と映画が好きな30歳。20代はスタートアップで燃え尽き現在は個人でプロダクトを開発中。自分のやりたいことを探すためにジャーナリングや日記を始めたが何度も3日間持たずに挫折。自己理解、内省、メタ認知が好きでどうすれば習慣化できるか研究した結果Mindlogの開発に踏み切る。